今は金融が緩み、金利も低いからでしょうが、利回りの低い収益物件ばかりが目立ちます。買えないからと、ここに手を出しますと、痛い目に合う確率は高くなります。都心の物件は利回りが低いのは当たり前になっていますが、地方の物件にも、そういう物件が増えてきています。
先日、都心部周辺で利回り5%台の物件を検討されている人がいて、前向きに購入を考えているとのことでした。私なら迷わず買いませんが、有名テナントが入居しているためか、魅力的に映ったようです。
このテナントは高い賃料を出しますが、売上が下がると、躊躇なく退去していくテナントです。仮にテナントが退去したら、利回りはかなり下がると思われます。土地の実勢価額を考えますと、この売価は高すぎです。
今後金融が引き締まると、あるいは金利が上がると、物件価額は下がると考えておくほうがいいと思います。長らく利回りが低迷していますから、いい物件と思うレベルが下がっていても、将来リスクにどう対応するかをもっと考えた方がいいと思いました。 和合実
