先日、東洋経済オンラインが発表した生涯給料が高い全国トップ500社ランキングのそのトップは、M&Aキャピタルパートナーズで、13億1798万円になるそうです。大卒22歳から60歳まで働くことを想定した38年勤続ですから、年平均3468万円になります。
この年収を出そうとすれば、営業マンの一人当たりの利益が1億円にならないと、まずこの年収は出ないでしょうから、簡潔に言えば、M&Aはそれほど儲かるということです。
この会社のM&Aでのコンサルフィは高いということですが、支払う方はそれだけの価値を認めているということになります。テレビコマーシャルもよく見かけますね。
ちなみに、2位はキーエンスで9億799万円、この2社がずば抜けています。次に続くのが、5大商社で、すべて10位以内に入るようです。そして、今回の調査対象上場企業の平均生涯給料は、2億2889万円になるようです。この金額ですと、生涯平均年収は602万円になります。
また、ほとんどの中小企業勤務者の場合、生涯給料は2億円にも達しないということです。ここから、社会保険料と、税金を引きますと老後に備えるための3千万円以上の貯蓄をすることは不可能に近いです。
ついにGDPでも日本はドイツに抜かれ、世界第4位になりました。一人当たりGDPでは世界34位で、近いうちに35位の韓国に抜かれそうです。これが今の日本の現実です。
日本衰退の大きな原因は、政治にあると感じます。日本の将来のことを考えて政治をしてほしいものです。「財政赤字で危機的な状態にあるのに、減税してどうするの」と思ってしまいます。 和合実